ある言葉仕事をさせてもらった際、

 

「『おいしい』って主観だから違う表現にしましょう。」

 

と言われたことがある。

 

その指摘はとても良い気づきになり、以来、言葉をつくる際は主観的な表現かどうか意識している。

 

そういった表現は他にも色々あるが、ここでは「おもしろい」を例にしたいと思う。わかりやすいので。

 

さて、SNS等で散見する、あたかもみんなにとっておもしろいかのような物言いにいつも違和感を感じている。それはその界隈にとっておもしろいのであって、一般的にはそうでもないよ、と思っている。界隈に向けた発信かもしれないけど、SNSで発信している時点で “ 公 ” なのだ。

 

この場合、「こういう人にとっておもしろいかもよ」みたいな謙虚さが欲しい。職業柄気になってしまうところであることは認める。大きなお世話である。

 

じゃあその一般的なおもしろさってどんなん?って話だけど、世の中の3割くらいがおもしろいと感じることだと思っている。少なくともスルーせずに少しでも目に留めるもの。

 

野球でも3割打つバッターはアベレージヒッターと高評価されるように、3割が基準。

 

僕はその3割が何なのかを知る必要がある仕事だったりするので、SNSをはじめとしたネットでの情報収集に余念がない。

 

ミーハーだからできることでもある。

 

ネットの情報が全てだと思わないからテレビもちゃんと見る。映画も話題作はできるだけ観るようにしている。書籍は満足にできていない。

 

で、ヒットしているものは何でヒットしたかを自分なりに分析して、それを人に話したりするんだけど、「もっと単純に楽しめないの?」と言われることがある。

 

うん、そう言いたくなる気持ち、わかる!わかるけど、それが僕の楽しみ方なのだよ。

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