「静かなところに行きたいなぁ」とか「自然に触れたいなぁ」とか、都会で暮らしているとたまに思う。
地方に移住したい人の気持ちが、その延長線上にあるものだと、きっと後悔につながる。
時は移住戦国時代。
それに突入した当初に移住した人の多くは、冷静よりも情熱が勝っていたと思う。
僕もそれだ。
ただ、僕には田舎耐性があった。
青森県八戸市という田舎で生まれ育ったからだ。
岩手に程近く、文化も近いので、移住した後のことをなんとなく想像できていたと思う。
“ できていたと思う ” と表現したのは、前述のように当時は情熱優位だったので、そういうことを冷静に考えて移住した記憶がないからだ。
そんな田舎耐性のある僕でさえ、都会暮らしを一度経験していると、現状に物足りなさを感じることはしばしば。
田舎者にとって、都会暮らしは麻薬になり得る。
都会に夢を見るのだ。
僕が移住を決意した時、唯一冷静だったのは、その夢にやぶれたことを認めたことである。
都会からの移住希望者は逆に、田舎に夢を見る。
ただ、当時と明らかに違うのは、冷静な人が多いということ。
それを先日のツアーで感じた。
その中で、地方のメリットよりもデメリットを愛してくれる人は、たぶん田舎耐性がある。
そう考えると、だめんず好きは田舎暮らしが向いてるかもしれない。笑