今回のアカデミー賞授賞式で、辻一弘さんが日本人で初めて “ メイクアップ&ヘアスタイリング賞 ” を受賞されたことが話題になっている。
辻さんは高校卒業後にハリウッドに渡ったらしいが、その前に、感銘を受けた特殊メイクアーティストに「師事したい」的な手紙を送ったとのこと。
そしたら「独学がやるのがよい」という旨の返事を来たというエピソードが『スッキリ』で紹介されていて、それに対し加藤浩次さんが、
「独学でしかオリジナリティは生まれないんだよな〜」
とコメントしていたことが妙に残っている。
オリジナリティってなんだ?ってよく考える。
パクリはパクリでしかないが、モチーフにするのはオリジナリティじゃないのか?とか。
辻さんの技術も全て独自かと言えばそうではなく、いろんな人から刺激を受け、真似などをしながら個性を磨いていったと思う。
何かを学ぶ時は往々にしてそういうものだ。
学ぶは真似るからきているとも言われているし。
つまるところ、世の中に “ 完全オリジナル ” というものは、もはや存在しないのではないか。
じゃあオリジナリティってなんだ?ってなるのだが、料理みたいなものかなと思っている。
複数名に同じ食材・調味料・調理器具を与えて同じメニューを作らせたとしても、大なり小なり味は異なるだろう。
レシピを与えたとしてもそうなるはず。
その味や盛り付けがオリジナリティ。
誰かが作った料理をあたかも自分のものかのように振る舞うのがパクリ。
かな。
レシピなどを参考にすることもオリジナリティになるが、参考にせず、試行錯誤を繰り返すことは、より強いオリジナリティを生むことになるだろう。
「独学でしかオリジナリティは生まれない」という言葉においては、その試行錯誤が独学にあたると思う。
僕もそういった意味では独学をしてきた部類に入る。
その甲斐あって、やる事や言う事を「独特」「っぽい」とよく表現される。
後者の「っぽい」に関しては少し前までは嫌だったが、今はそれがオリジナリティだと思っているので、逆に嬉しくなっている今日この頃。
今後も “っぽく” いこうと思う。
ではここで1曲お聴きください。
あやまんJAPANで『 ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー 』