盛岡の街中に住み始めたばかりだが、徒歩圏内に映画館や劇場があるだけでも引っ越してよかったと思う。
以前住んでいたところからも車で行けばすぐなのに、近くにあるかないかの差は実際大きい。
極端に言えば、意を決して行くのか気軽に行けるのかの違い。
その引っ越した家の中も片付いてきたので、昨晩、気晴らしも兼ね、念願の『THE GREATEST SHOWMAN』を観てきた。
いや、これ、もうほんっっと、最高かよ!!
余程のことがない限り、コトイチになる可能性大。
帰宅してすぐさまDVDも予約(購入)。
劇場鑑賞からのDVD購入をここまで迅速に行った映画は他にない。
38年と10ヶ月しか生きていない若輩者が言うのもなんだが、2時間弱に人生の機微が凝縮している映画だと思ったし、「これでもかっ!」というくらいのザッツエンターテイメント。
大変おこがましいことも言わせてもらうと、主人公の気持ちがわかり過ぎて、感情移入が止まらなかった。
詳しい内容は是非ご覧になっていただくとして、上映後、感動に浸っていたら、後ろの大学生らしき数名が、
「ベタだったな。わかりやすい起承転結で。」
と、半笑いで言っていた。
思わず振り返って説教してやりたかったが、グッと抑え、20年前だったら僕もそう思っていたかもしれない、もしくは感動したことへの照れ隠しでそう言ってたかもしれないと思うことにした。
ベタでしたよ、そりゃ。
ベタゆえに、オープニングで流れがわかり、その想像だけで泣けた。笑
でもそれがいいのだ。
ベタな感動ほど爽快なものはない。
ただ、その感動を生むまでがどんなに大変か…
野球界のレジェンド、落合博満は、かつてこう言った。
「ど真ん中ほど難しい球はない。」
そういうことだ。
その大学生たちには、20年後にまた観てほしい。