昨日、母親が骨折した。
転んだらしい。
「派手に転んだんだね!」って思うかもしれないが、普通に転んだだけ。
骨粗鬆症気味だったというのと、体が不自由ゆえに、うまく受け身をとれなかったのだろう。
これ、一番恐れていたことと言っても過言じゃない。
これまでのリハビリ成果が全てパーになる可能性だってある。
ゆえに、この連絡を受けた時の僕の心の声は「何やってんだよ!(怒)」だ。
でも、起こってしまったものは仕方なく、何らかの不可抗力で転んだのかもしれない。
なので一旦冷静になり、「何やってんだよ!(苦笑)」に変えた。
何やってんだよ!に変わりはない。
息子だから言える(わかる)ことだが、母にはおそらく慢心があったからだ。
妹にこの報告をした時も、「 (母親) っぽいね (苦笑) 」と言っていた。
というのも最近、同居予定時期も近づいていたからか、妙にテンションが高く、「大丈夫!」という言葉をよく聞くようになった。
元気なことはいいことだけど、その言葉を取り巻く雰囲気になんとなく違和感は感じていて、それがこういう形になったと僕は思っている。
「治ってきた時の “ 万能感 ” に注意」と先生に散々言われてきたのに…
ただ、伊藤家は元来、痛い目を見ないとわからない仕様になっている。
そしてお調子者。
親戚の中には、調子に乗った挙句、怖い人たちに土地を奪われた人もいる。
かくいう僕にもそのDNAは脈々と受け継がれており、お調子者ゆえの失敗や痛い目をたくさん見てきた。特に東京時代。
今もその名残がないわけではないが、幸か不幸か、比較的若いうちにその色々を経験できたので、糧にできているところがある。
調子が良い時こそ周囲を見渡すし、うまく言えないが、意識をゼロに戻す。
余分なものを削ぎ落とす。
それはそうと母である。
まだどうなるかわからないけど、骨が折れている以外は元気なので、ひとまずは良しとしよう。
でも同居は延期。
母のリハビリと、妻と僕のメンタルトレーニングはまたハードになる。
心臓が毛むくじゃらになりそうだ。