東京へ向かう新幹線なうだが、危なく乗れないところだった。
駅前で財布を落としたのだ。
こうやって乗れているので、幸いにして見つかったわけだけど、ここ最近で一番焦った。
「あっ!ない!!」と気付いた時は、
「新幹線乗れない…(仕事どうしよう…)」
「現金もカードもない…(新しくチケットも買えない…)」
「経費清算できない…(諭吉数枚が…)」
「嫁さんを今から呼ぼうか…(鬼の形相だろうな…)」
などなどが走馬灯の如くよぎりながら、落としたと思われる辺りを駆けずり回っていたところ、ミスタードーナツ 盛岡駅ビルフェザン店のスタッフさんが
「伊藤さんですか?」
と声をかけていただき、その手には僕の財布が!
天使が舞い降りたようだった。
もう一度言う、ミスタードーナツ 盛岡駅ビルフェザン店のスタッフさんです。
僕はもうここでしかドーナツを買わないことにする。
さて、ひと安心して思ったのは、「お金が無くなるのって一瞬だな」ということ。
また、お金は使うものだと、閃いたかのように同時に思った。
ある時に使うというか。
いざという時のための貯蓄は必要だが、基本は使うもの。
無駄使いは良くないけど、何かへ投資するという意識は常に持っていたい。
金は天下の回りものである。