当たり前だが、冷静と冷酷は違う。
冷静は、字の如く冷たく感じるし、チクっとするところもあるけど、受け取る側も冷静なら温度を感じるはず。
一方、冷酷はトゲしかない。
冷静は、その対象の温度を適度に上げ、または下げ、冷酷は上げ過ぎたり、またはシラけさせることもある。
上げ過ぎることを「炎上」とも言う。
あえてそれを狙う人は、ある意味、冷静(なのか?)
時として、自分では冷静のつもりでも冷酷に感じさせることがあり、そう感じる人が多数いた場合、客観的には「冷酷」という判定がくだる。
それを素直に受け止めることができない時、それはそれで冷静じゃない。
できるだけ自分が思うように誰かに受け取ってもらいたいと思うのなら、語彙力や表現力、つまり言葉を磨くしかない。
万人に受け入れられる言葉なんてないと思うが、少なくとも温度を感じてもらえるような言葉をつくっていけたらと、日々、自分とその言葉に向き合っている。
それを仕事の一つにさせてもらっているのはありがたいことだが、だからこそ人一倍、気をつけている。
このご時世、ペンの強さが増すのに比例して脆さも顕著で、ともすれば剣となって自分に襲いかかってくる。