田舎から上京した当初のことを思い出すと恥ずかしくなる。
なぜなら、張り切り過ぎていたから。
デビューしたてのアイドルみたいな浮き足立ち感があった。
こういったことは身近にもある。
未知の分野に足を踏み入れようとする時や新しい価値観に触れる時、また、華やかな人と接する時など、人は舞い上がりがち。
つまり、その人にとっての非日常を目の当たりした時。
一方、その非日常が日常だったり経験済みの人にとっては、その光景を可愛らしく感じたりする。
可愛らしく感じる時はいいが、どう見ても舞い上がっているのに平静を装っている人を見るのは滑稽で、たまに腹立たしく感じることもある。
上京したての僕はそれだったし、だから思い出すと恥ずかしいのだ。
その時の僕をcity boys&girlsは鼻で笑っていたに違いない。
他にもそんな風に振る舞っていたことは多々ある。
知ったかぶり含め。
これはもうやめているつもりで、舞い上がっている自覚がある時は素直にわかりやすく舞い上がり、時として乱舞する。
もしくは、ハッタリをかます。
ハッタリがハッタリだとバレてしまったら前述よりもイタい感じになるので、かます時は覚悟を決める。
って書いているうちに、嘘とハッタリの違いをなんとなくわかってきていることに気が付いた。
大人の階段を登っている。