母が帰還した。
骨折の治療及びリハビリ入院を経て。
思うところはいろいろあれど、ただ一つ言えることは、入院前の同居からアップデートさせるということ。
それが今回の意味だと思っている。
というのも、ぶっちゃけ入院前は疲れ切っていた。
僕ら夫婦だけじゃなく、おそらく母も。
だから、語弊を恐れずに言えば、同居の在り方を見直す上で、今回の入院はグッドタイミングだったのだ。
結果論だけど、大きな怪我ではなかったし。
母は、施設に入れるまでじゃないけど一人暮らしは難しいといった絶妙な…いや、超微妙な状態である。
関係者もそうおっしゃっている。
僕らとしても、経済的側面含め、施設にお世話になるのは最終手段だと思っている。
それに今、そのカードを切ることは、きっと後悔につながる。
あと、うまく言えないが、人間的に足りない部分を補っている経験のようにも感じていて、この道の先の方が明るい気がしている。
さて、同居のアップデートである。
この数ヶ月、「何で疲れていたのか」を検証した。
妻は母に気を使い、母は妻に気を使い、僕はその両方の顔色を伺う。
端的にはこれだ。
自分で言うのもなんだが、みんなが優しいゆえに疲れた。
そこで、接点を必要最低限にすることにした。
そのために、母の部屋に冷蔵庫と電気ポットを用意し、洗濯物を干すためのラックも導入予定。
家庭内一人暮らしをしてもらう。
家庭内別居とは言わないところがミソ。
それと、デイサービスやショートステイの利用を増やす。
これは上記の理由もあるが、人と触れ合っている時の多い方が母の顔色が良いというのが一番の理由だ。
兎にも角にも、伊藤家版「母と暮せば」第二幕のはじまりはじまり〜