大学時代だったか、卒業後にフラフラしていた頃だったか忘れたが、今でも鮮明に覚えている光景がある。
「○○のうちで飲んでいるからおいでよ」と知人から、夜が深くなってからのお誘いがあり、その○○さんとは面識がなかったけど、近所だったこともあり呼ばれた。
○◯さんは、いわゆる業界人らしく、マンション自体は古かったが、部屋のインテリアは無駄なものがなくシンプルで、明かりは間接照明のみで素敵だった。
「ビールでいい?」と聞かれ、「はい」と。
そして、これまたカッコイイ冷蔵庫が開くと、そこにはコロナビールがびっしりと。
(カッコイイ〜)
心の中で思った。
当時、コロナビールってなんとなくチョイ悪なイメージのある飲み物で、ライムを落として飲むことを妙にカッコよく感じていた。
そういう印象含め、薄暗い部屋の中で飛び込んできた、あの黄色い光景が忘れられない。
「いつか同じことをやってやる!」と思いながら四十路に入った。
今できないことはないが、おそらく嫁に怒られる。
以上が僕のコロナな思い出です。
すでにお亡くなりになられている方も多数いらっしゃるので、ご冥福をお祈りしながら、また憚りながらですが、世の中の出来事は結果的に良い方に向くようにできていると僕は思っていて、昨今の諸々もきっとそうなる。
でもそれは将来的な話。
今を考えると、泣いている人がたくさんいる中で、悪代官のように笑っている人もいるはずで、そういう奴らの鼻を明かすには、騒ぎ過ぎないことだと思う。
メディアは感染者数だけを伝えるのじゃなく、その中で治った人がどれだけいるのか、どうやって治ったかといったポジティブな情報をもっと伝えた方がいいんじゃないかな。