2012年から2017年まで、東日本大震災からの復興に関わる仕事に携わっていた。
携わり始めた当初の雰囲気というのは、語弊を恐れずに言えば “熱狂” という言葉がよく似合っていた。
いろいろな人たちの絶望や希望や願望や欲望、その他諸々、たくさんの思いが入り乱れていた。
そして、自分を含め、張り切っている人が多かった。
良くも悪くも。
今も有事である。
世界中が被災地と言っても過言ではない。
そんな中、やはり張り切っている人がいる。
良くも悪くも。
僕はどうか。
当時を振り返り、ダメな張り切りだったと思うことはしていない。
危機的状況の中、何かを変えたいと行動を起こすことはすごく大事だけど、混乱に乗じて名を上げようとするのはちょっと違う。
僕が思うダメな張り切りはそれで、当時の僕にそれがなかったとは言えない。
その感覚は「いいね!」を欲する感覚に近い。
進化したのか、退化したのか、丸くなったのか、大人になったのか、はたまた何かを諦めたのかはわからないが、今は自分が必要だと思うことを粛々と、淡々と、時には堂々と行い、それに対しての評価は任せるというスタンス。
そうなれた自分自身に「いいね!」