数年前、ある地域を変えようと奮闘していた友人が、「今のポジションでこれ以上やっても何も変わらないことが分かったから議員になろうかと考えている」と言っていたことが印象的だった。
その友人は非常に優秀な人材で、ある企業にスカウトをされたことや境遇の変化もあり、結局そこを去った。
その一連から、優秀な人材=適材とは限らないと思ったことを覚えている。
裏を返せば、地方とはいえ、地方だからこそ、そういった人材が適材になる土壌をつくっていくべきだと思う。
そんな前置きをしつつ、なんだかんだ世の中を動かしているのは政治家だと思う。
突き詰めればそこに行き着く気がする。
僕はまだ行き着いていないし、仮に行き着いたとしても政治家にはなりたくないし、そもそも「自らの手で世の中を動かすんだ!」という大志はないし器でもない。
ということで、昨今の政局を見ながら思うことが2つ。
1つは、この記事を読んで思ったこと。
「国会議員の仲間増やさないと」石破氏3位に地元では苦言も
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1d14b2faf17ee8bc6ad7fbc25fa35f766bb1c9
外的評価と内的評価は往々にして異なるわけで、どちらかに偏る(依存する)とこうなるという事例だと思う。
偏るなら小泉さんのように突き抜ける必要がある。総裁選をフルスペックでやっていたとしても石破さんは1位にはなれなかったはず。
踊る大捜査線で「正しいことをしたければ偉くなれ」という有名なセリフがあり、その通りだと思うが、同時に、偉くなるには我慢できる器量が必要だと思う。
隠忍自重、もしくは韓信匍匐にて捲土重来を期す覚悟というか。
内部の人間はそういう部分を評価するし、自ずと外部にも伝わる。
もう1つは、菅内閣の顔ぶれについて。
というよりも、組閣に関していつも思うこと。
自分に置き換えて考えてみた。もし僕が総理大臣ならと。
国を舵取りする責任とプレッシャーを精一杯想像してみると、やはり信頼のおける人を配置したい。
冒険するには相当な勇気がいる。
となると、十分なコミュニケーションが取れている人に任せたいと思うのは自然なこと。
感覚も近いと安心なので、どうしても同世代が多くなりそう。
とはいえ刺激も必要だから、違う感覚を持つであろう人を数名入れる。
これでレンジでチンすると、はい、いつもの内閣ができあがり!
この流れを変えるにはどうすべきか自分なりに考えてみたが、詰まるところ選挙しかないんじゃないか。
女性や若手を1人でも多く国会に送り出すべき。
そのためにはまず女性や若手が立候補する必要があり、
そのためには政治への関心が必須で、
そのためには今の政治に希望を感じる必要があり、
そのためには女性や若手が躍動している政治であるべきで…(振り出しに戻る)
とワーワー言うとりますが、一方で年の功も大事なわけで、「行政の縦割り・既得権益・悪しき前例主義の打破」にはかなり期待しています。
行政に限ったことではなく、いつも同じところに事業なり仕事を発注するのとかポイズン。
既得権益とも悪しき前例主義とも言える。
前例が安心安全であることは分かるけど、他に名乗りを上げているとしたら、あくまでフラットに検討してもらいたい。
110番してみようかな。