母は脳梗塞で右半身が不自由になったことにより、うまく喋ることができなくなり、また、歩き方は右足を引きずる感じになった。
でもコミュニケーションは普通に取れるし、ゆっくりだけど歩いて近くのコンビニにも行ける。
先日、そのコンビニに行く途中か帰り道かわからないが、5,6名の高校生に歩き方を茶化されたらしい。
それを悲しそうに悔しそうに話していた。
僕もなんともやりきれない気持ちになったが、後日、その高校生の一人が母に駆け寄り、謝罪をしたらしい。
察するに、集団心理的なノリでやってしまい、収まりがつかなくなりつつ罪悪感を感じていたのだろう。
若い時のあるあるっちゃあるあるだし、僕にも経験がある。
ただ、それを悔い改めるチャンスを生かせる人は少ないし、そういう人に巡り会えたのは母にとって幸運なことである。
僕にも似た経験がある。
ある日突然、仲間はずれになったことがあるのだけど、その仲間だった一人が卒業間際に謝ってくれたのだ。
仲間はずれにされた経験は正直今でも僕の中にポリープとして残っているが、その一人がいなかったら悪性になっているかもしれない。
母もその一人によって救われた。
どなたか存じ上げませんが、ありがとうございました。