僕は余程じゃない限り依頼を断らない。それがどんな内容であれ。
経験がないことでも結果的に不安よりも興味と好奇心が勝ち、自分の可能性に賭けてみる。
当然、経験がない依頼には予めそのことを礼儀として伝えるし、逆に得意なことでも、お受けする状況に応じて、ネガティブなことであろうとこれから起きるかもしれないことを伝える。
調子の良いことを言って無闇矢鱈に「やります!」と言っているわけではないことは、一度でも僕と仕事をしていただいたことがある方はお分かりになるはず。
いずれにしろ、経験の有無の関わらず、中にはため息をつきたくなるようなものもある。
悲観的に準備をして楽観的に対応することを心掛けている僕としては、その準備への関わりが薄い、あるいはどんなにちゃんと準備をしていても、やむを得なくぶっつけになってしまう案件がそれに当たる。あとはクライアントの単なる思いつきのように感じられるもの。
僕はそれらを「むちゃぶり」と認定する。
結構多い。
結果、むちゃぶり耐性がついた。言い方を変えれば「成るように成りやがれ」と開き直れるようになった。そう思えないとできない。
そもそも、どんなに入念で緻密な準備をしたとしても完璧なんて無理なのだ。でも100点を目指さないと80点取れないので、あくまで完璧を目指す。
言うなれば、完璧なんて無理と思いながら完璧を目指す。
「そういう考えだから完璧にならないんだ!」と鼻息を荒くする人がいるかもしれないがそうじゃないんだよな。逆にそういうメンタルでやらないと完璧に近づかないし。
柔軟に対応した結果の妥協がシナリオ以上のものを生むことは本当にたくさんある。
要は、誰のためにやっているか。そこがブレないようにする。
クライアントワークである以上、あくまでクライアントのためにやるわけだけど、案件が例えばイベントだとした場合、クライアントではなく参加者に喜んでもらうのが正解だと思う。
こういった正解感を共有できる人との仕事はやりやすいし面白い。
そんなことを考えながら新幹線に乗っている。むちゃぶり案件対応のため (笑)
※これをご覧いただくかもしれない関係者の皆様、愚痴ではありません。心の準備です。カンペは昨日新調しました。