先日、豚骨ラーメンが食べたくて、某有名店に。
訪問時、席は空いているのに少し待った。
いわゆる〝回っていない〟状態だったのだ。
その原因と思われるご高齢のホールスタッフがいた。
その方に対し、店長らしき人が公然と注意をしている。店内全域に聞こえるくらいの声のボリュームで、嫌味も感じる。
不快である。支払うお金には空気代も入っているし。
しかしながら、店長らしき人の気持ちもわからなくはない感じだった。
明らかにパフォーマンスが悪いし、何より注意に対しての態度が良くない。
はて、どうしてこういう風になったのかを替え玉しながら考えてみた。
まず、ご高齢のホールスタッフは入って間もないのだろう。面接の際には飲食店のホール経験をアピールしたのだろう。自分なりに経験豊富な自負があるゆえのプライドがあるのだろう。
一方、イメージアップのためにも高齢者を採用するべし的なお達しが会社からあったかもしれない。そうじゃなくても人材不足が極まっていたのかもしれない。
いずれにしろ、ポジションは間違っていると思った。
歳を重ねると、どうしたって理解力や洞察力、それに伴った対応力などが欠如していく。40代の僕でも「少し前は違ったのに…」と思うことがそれなりにある。
それを前提に考えるべきで、どうアピールされようと、まずは無難なポジションを担ってもらった方がいいと思う。
もし本人が他のポジションに対する強い希望があるなら、ピークタイムを避けた形で慣らし運転から始めた方がいい。
兎に角、生涯現役はその通りだけど、現役の形はいろいろあってよい。採用される側はこれまでのプライドは一旦置いといて、採用する側は寛容さと柔軟性が必須。
双方のそういった塩梅がないと成り立たないと思うし、そうしていかないとロボットやAIが代わりになる。間違いなく。そういった時代が来ている。
高齢者に限らず、僕らも若者もうかうかしていられないのよ。人間らしい仕事とは何かを考えていかないと。